
皆さんこんにちは!
株式会社キュービクルパートナーズ、更新担当の中西です。
第4回「メンテナンス」に続く、第5回電気工事雑学講座は、**「次世代キュービクル保全 ~IoT×予知保全で故障ゼロを目指す」**をお届けします。従来の定期点検に加え、IoTセンサーとAI解析を組み合わせた予知保全を導入することで、トラブルを未然に防ぎ、メンテナンスコストも大幅に削減可能です。その仕組みと具体的な導入ポイントをご紹介します♪
変圧器温度センサー:異常発熱を常時監視
絶縁抵抗センサー:微小な絶縁低下を早期検知
振動・騒音センサー:遮断器のメカニカル不具合兆候をキャッチ
湿度・ガス検知センサー:内部の結露や異常ガス発生を監視
24時間365日、遠隔地から状態を把握
短絡や過負荷など緊急事態をリアルタイムアラート
データ蓄積で経年劣化の傾向分析が可能
データ収集:IoTセンサーからクラウドに常時アップロード
異常検知モデル:過去の故障事例を学習したAIが異常兆候を判定
予知アラート:故障リスクが高まった際にメール/SMSで通知
メンテナンス計画:発生可能性の高い部位を事前交換・点検
従来年1回の法定点検に加え、リアルタイム監視で故障率を50%削減
突発停電による損害コストを年間200万円以上圧縮
ステップ | 内容 | ポイント |
---|---|---|
① 現状診断 | 既存キュービクルの稼働履歴・故障履歴をレビュー | センサー設置箇所の優先順位を決定 |
② センサー選定 | 温度・振動・絶縁など必要な計測項目を決定 | 防爆仕様や耐候性を確認 |
③ ネットワーク構築 | LPWA/5G等の通信環境を整備 | 電波干渉対策、冗長化ルートを確保 |
④ AIモデル開発 | 自社故障データと汎用モデルを組み合わせて最適化 | 継続的な再学習で検知精度を向上 |
⑤ 運用・改善 | アラート運用フローを定め、定期的に効果をレビュー | 運用マニュアルと担当者教育を徹底 |
初期投資:IoTセンサー+クラウド利用料+AI開発費
運用コスト:通信費+モデル保守
回収効果:突発修理コスト削減、計画保全への切替で年間メンテ費用を約30%削減
長期的には、設備の稼働率向上と寿命延長で、TCO(総所有コスト)を大幅に下げることが可能です。
リアルタイム監視で常時異常をキャッチ
AI予知保全で計画外停止をゼロへ
段階的導入で初期投資を最適化
長期運用でメンテコストを大幅削減
株式会社キュービクルパートナーズでは、IoT・AIを活用した次世代保全サービスを提供中。キュービクルの安全・安定運用を、ぜひ私たちと実現しましょう!
次回は第6回として、**「法定点検と予知保全の融合による最強メンテナンス体制」**をお届けします。お楽しみに!
皆さんこんにちは!
株式会社キュービクルパートナーズ、更新担当の中西です。
さて今回は
~メンテナンス~
ということで、キュービクルメンテナンスの重要性と特徴、具体的なメンテナンス方法、長寿命化のポイント について詳しく解説します♪
キュービクル(高圧受電設備)は、商業施設・工場・オフィスビル・病院などで 安定した電力供給を支える重要な設備 です。しかし、メンテナンスを怠ると故障や事故につながり、停電による業務停止や高額な修理費用が発生するリスク があります。
適切なメンテナンスを行うことで、キュービクルの耐久性を高め、トラブルを未然に防ぐ ことが可能になります。
キュービクルは高圧電力を低圧に変換する設備であり、機器の劣化や異常が放置されると、電気事故や停電の原因 になります。
⚠️ メンテナンス不足によるリスク
これらのトラブルを防ぐために、定期的な点検・メンテナンスが必須 です。
キュービクルは通常 20~30年 使用できますが、適切なメンテナンスを行うことで 30年以上の運用も可能 です。
🔹 メンテナンスを怠ると…
🔹 メンテナンスを実施すると…
✅ 部品の摩耗や劣化を早期発見し、計画的な交換が可能
✅ 絶縁性能を維持し、火災や停電リスクを低減
✅ 結果として、設備全体の耐用年数が延び、コスト削減につながる
電気事業法に基づき、キュービクルを設置している事業者は 定期点検を実施する義務 があります。
⚠️ 法定点検を怠ると…
✅ 電気主任技術者を選任し、年次点検(停電点検)と月次点検を適切に実施することが必要 です。
頻度:毎月1回
🔹 主な点検項目
✅ 外観点検(キュービクルの腐食・サビ・異常な発熱や焦げ跡の確認)
✅ 異音・異臭のチェック(「ジリジリ」「パチパチ」という放電音や焦げ臭いニオイがないか)
✅ 計器類の数値確認(電流・電圧・温度が正常範囲内か)
✅ 換気口や通気口の詰まりチェック(ホコリや虫・小動物の侵入を防ぐ)
頻度:1年に1回(電気主任技術者による点検)
年次点検では、キュービクルの内部機器を詳細にチェックします。
🔹 主な点検項目
✅ 絶縁抵抗測定(変圧器・遮断器・母線の絶縁性能確認)
✅ 遮断器・開閉器の動作試験(適切に作動するかチェック)
✅ 接地抵抗測定(アースが正常に機能しているか)
✅ 避雷器の点検(雷サージの影響による劣化の確認)
⚠️ 停電が必要なため、事前にスケジュール調整が必要 です。
キュービクルの内部機器は経年劣化するため、定期的な交換が必要です。
🔹 交換目安
機器 | 耐用年数 | 主な劣化症状 |
---|---|---|
遮断器(CB) | 15~20年 | 開閉不良・トリップ異常 |
変圧器(T) | 20~30年 | 絶縁劣化・異常発熱 |
避雷器(LA) | 10~15年 | 落雷の影響で劣化 |
コンデンサ | 10~15年 | 容量低下・発熱 |
✅ 電気主任技術者を選任し、法定点検を確実に実施する
✅ 定期点検を計画的に行い、機器の交換時期を把握する
✅ 部品交換や修理の履歴を記録し、老朽化の進行を管理する
✅ 湿気対策・防錆塗装・換気管理を徹底し、設備の劣化を防ぐ
メンテナンス頻度 | 点検内容 | 目的 |
---|---|---|
毎月(自主点検) | 外観・異音・計器確認 | 初期異常の早期発見 |
年1回(法定点検) | 絶縁測定・遮断器試験 | 設備の安全性確保 |
5~10年ごと | 遮断器・変圧器の更新 | 設備寿命の延長 |
キュービクルは、適切なメンテナンスを行うことで長期間にわたり安全に使用できます。メンテナンスを怠ると事故や停電のリスクが高まるため、定期点検を確実に実施し、安全で安定した電力供給を確保しましょう!
皆さんこんにちは!
株式会社キュービクルパートナーズ、更新担当の中西です。
さて今回は
~耐久性~
ということで、キュービクルの耐久性に影響を与える要因、適切なメンテナンスの方法、長寿命化のためのポイント について詳しく解説します♪
キュービクル(高圧受電設備)は、工場・ビル・商業施設などの電力を安定供給するために不可欠な設備です。しかし、屋外設置が多く、長期間にわたり厳しい環境にさらされるため、耐久性の確保が重要 になります。キュービクルの寿命を延ばすためには、適切な設計・施工だけでなく、定期的なメンテナンスや交換が欠かせません。
キュービクルの一般的な耐用年数は 約20~30年 ですが、使用環境やメンテナンス状況によっては、10~15年程度で交換が必要になる場合もあります。耐久性に影響を与える主な要因は以下の通りです。
キュービクル内には、遮断器(CB)、変圧器(T)、計器用変成器(CT・VT)、避雷器(LA)、開閉器(DS) などの電気機器が収納されています。
キュービクルの耐久性を維持し、長寿命化を図るためには、定期的な点検・保守が欠かせません。
✅ 外観チェック
✅ 表示・警報の確認
✅ 異音・異臭の確認
点検の種類:年次点検(停電点検)/月次点検(運転中点検)
✅ 実施者:電気主任技術者・専門業者
✅ 主要部品の交換
✅ キュービクルの更新時期の検討
✅ 適切なメンテナンスを行えば、キュービクルの寿命は30年以上延ばせる
✅ 使用環境(湿気・塩害・気温)に応じた防錆・防水対策が必要
✅ 定期点検と計画的な部品交換を実施し、故障リスクを最小限に抑える
キュービクルの耐久性を保ち、長く安全に使用するために、日常点検と専門業者による定期保守を徹底しましょう!